プロダクトデザイン事例 半導体製造装置
水平に連なる窓をフレームレスで美しく見せる
窓付き扉の窓は、視認性を高めるために広い面積を確保しています。透明樹脂窓を扉の前面に配置し、水平方向の窓枠が表面から見えない構造としています。さらに透明樹脂窓の内側の縁に黒の模様(テクスチャー)を印刷することにより、装置と装置の間のフレームを隠し、水平方向に連なる窓を美しく見せます。機械装置の水平なシルエットを強調するため、赤いラインを入れ、赤のハンドルも水平に配置しています。
水平方向に広がる大型の窓が視認性を高めます
水平の赤いラインとハンドル
自動車のフロントガラスなどに印刷されている黒い模様で装置のフレームを隠します
カバーの材質と仕様 (写真はステンレス仕様)
スチール仕様
材質
本体:SPCC
窓:PVC(RoHS対応)
表面処理:メラミン焼付塗装
ステンレス仕様
材質
本体:SUS
窓:PVC(RoHS対応)
表面処理:ヘアライン
これまでのデザイン上の課題
- 外観デザインは四角。
- 窓サイズが小さく、視認性が低い。
- カバー表面のネジが多い。
- ステンレス製カバー表面にゆがみがでる。
- アクリルスケルトン構成ではネジがむき出しになり安っぽく見える。
- 高さがあり、圧迫感がある。
カバーデザインへの要望
- 今までの自社の機械設備のデザインを刷新したい。ヨーロッパの機械設備メーカーに見られる洗練したデザインに仕上げたい。
- 機械設備全体の印象を落ち着いた色調としたい。
- 設備内部の視認性を高めるため、窓付き扉の窓を最大限拡大したい。合わせて、窓付き扉本体も拡大し、位置を最適化する。
- 操作性を向上するため、操作パネル、カバー、取手の構成と位置を最適化する。さらに、操作部の配色やスイッチにおいてもデザイン性を向上させたい。
- メンテナンス性を向上するため、カバー開口を大きくフレームを極力なくす。
コンセプト
- お客様が毎日気持ちよく使いたい思える設備。お客様に愛される装置を目指す。
- 先進性、精密性、知性、創造性、高精度、クリーン、高品質、高生産性、清潔、軽量、コンパクトがイメージキーワード。
お客様の声
機械設備の外装カバーの工業デザインができる会社を探していたところ、紹介でアドライズに出会った。工業デザインだけでなく、内部の機構設計も依頼することができた。