- 引張による破壊(円筒部/遊びねじ部の破断)
- 引張による破壊(ねじ山のせん断)
- せん断による破壊(軸と垂直方向のせん断)
- 捻りによる破壊(回転方向のせん断)
3.せん断による破壊(軸と垂直方向のせん断)
いわゆる「ギロチン」です。
この破壊でねじがせん断を受ける面積は、
- 引張による破壊(円筒部/遊びねじ部の破断)
で引張を受ける面積と同じく、有効断面積です。
一方、せん断に対する許容応力には、前節の後半と同様、
- 耐せん断/耐引張許容応力比 → 0.6
を用いることができます。
受ける面積が同じならば引張の 0.6 倍しか耐えられないということです。
ここは注意の必要なポイントです。
実際の数値を、これまでと同じく強度区分 10.9 の M5 おねじで比較すると以下のとおりです。
- 引張による破壊(円筒部/遊びねじ部の破断)に耐える力: 2670(N)
- —
- せん断による破壊(軸と垂直方向のせん断)に耐える力: 1600(N)
- —