WORKS
産業機械カバーデザイン
中外テクノス株式会社様 工業デザイン事例
中外テクノス様は自社の製品として双腕ロボットX線検査装置を開発しました。付加価値のある製品として、板金カバーの角ばった印象のカバーから意匠性が高いカバーをご検討でした。そこでアドライズにデザイン・設計・製作のご相談をいただきました。
従来の角ばった板金製カバーから脱却し、より洗練された印象を与えるデザインに刷新したいと考えていました。その中で、企業イメージを保ちつつ、機能性やコストにも配慮した外装デザインを実現するため、次のような点に悩まれていました。
企業イメージとデザイン性の両立
機能性とコストのバランス
このような課題を解決するために、企業イメージを高めながら、実用性とコスト効率も両立できる外装デザインの提案を求められていました。
【デザイン提案】
全体のデザインにおいては、コーポレートカラーをアクセントとして取り入れることで、ブランドイメージを強調した外観をご提案しました。また、板金カバー特有の無骨な印象を和らげるため、一部に樹脂素材を採用し、やわらかさと透明感を加えたデザインとしています。
【意匠用カバー設計】
X線遮蔽用の内側カバーはお客様にて対応される構成のため、当社では外側の意匠用カバーの設計を担当いたしました。
短納期の案件ではありましたが、ご希望納期よりも前倒しで出図を完了し、スムーズな開発スケジュールに貢献しました。
【跳ね上げ式メンテナンス扉】
サイズ1796×680×418、重量35kgの大型跳ね上げメンテナンス扉を設計し、ガススプリングを使用して開閉時の負荷を最適化しました。
実際の操作においても、「開閉の重さがちょうど良い」と高評価をいただくなど、操作性に優れた仕上がりとなりました。
ロボット機構により、検査物毎に事前に記憶した熟練者の検査条件を読出し撮影・判定を行うことで、変種変量の生産現場でも段取替え不要。継続的かつ品質ムラのない検査が可能になります。
お客様のX線検査に関する課題解決に向けてご提案します。
サイズ:2250x2411x2160 (WxDxH)
構造:機械本体への板金カバー取付
カバー:SPCC+メラミン焼付塗装
従来の製品はX線の遮蔽構造がそのまま装置の外観となっていたため、無機質で角ばった印象となっていました。
今回、遮蔽構造とは別に外装の化粧カバーをデザイン・製作していただき、装置全体の外観が大きく改善され、より洗練された仕上がりとなりました。
弊社で設計・製作した遮蔽構造と、御社で設計・製作いただいたカバーとの取り合いについて、当初は取付が上手くいくか懸念しておりましたが、最終的にスムーズに取り付けることができ、想定以上に一体感のある外観を実現できました。
今回の取組みを通じて、装置としての機能性とデザイン性を両立させることができたと感じております。今後の製品開発においても大変参考になる取組みとなりました。