受託開発・設計事例
高濃度オゾン発生器
高濃度オゾン発生器は製品名称の通り、発生量最大2000mg/hの高濃度オゾンで、室内の隅々まで素早く脱臭及び殺菌する機械です。
(オーク製作所ホームページより抜粋して掲載)
株式会社オーク製作所
メンテナンス性向上と軽量化が課題
お客様は、既に高濃度オゾン発生器の試作機を完成させていました。今回、製品化に向け、メンテナンス性、重量の課題をクリアーしたいとのご依頼です。本機の消耗品であるランプとフィルターはユーザーが交換するため、容易に行える構造にしたいところです。また、ファンと電源の故障対応はお客様が実施しますが、やはり筐体内部へのアクセスを容易にする必要があります。また、ユーザーが本機を運搬するシーンを想像すると、機体が重すぎるので軽量化の施策も必須です。
試作機から製品化への課題
メンテナンス性
製品重量が重い
構造設計・筐体設計・量産前試作をアドライズが担当
本件は試作機が完成しており、量産機として成立させるための構造の見直しと設計、図面化、量産前の試作製作までが主な依頼の内容です。板金筐体の構造見直しとして、重量計算、そして構造と部品構成、加工の検討を実施しました。 案が固まったところで3DCADに形状を入力し、お客様とデザインレビューを行いました。担当者の方の要望とアイデアが盛り込まれながら、デザインレビューは3回を重ね、納得のいく構造になりました。 その後、詳細設計、図面作成(ばらし)、部品表作成を経て、それぞれの部品を発注。 お客様とともに量産前の試作を5台を組立て、完成しました。
メンテナンス性向上と軽量化の目標を達成
板金筐体の構造を隅々まで見直すことにより、製品化の課題であったメンテナンス性と重量の問題を改善しました。
メンテナンス性、組立作業性が向上
筐体の背面部をヒンジで開閉できる構造にし、ランプ、ファン、電源へアクセスしやすくなりました。さらにランプ部周辺の部品をモジュール化し、カートリッジの要領で交換できるようにしました。底面の空気フィルターは、引出構造により、頻度の高い交換作業に対応します。
重量約40%削減の軽量化を達成
板金筐体の構造と形状を単純化し、構成部品を減らしました。また、材質と板厚の変更も合わせて行い、元の重量25kgから15kgへと、約40%削減の軽量化を達成しました。板厚は薄すぎると加工費が上昇するので、加工コストも検討しています。
納入品
筐体カバー仕様
サイズ:D250xH700
材質
カバー:SUS304+メラミン焼付塗装
筐体:SUS304
窓:ポリカーボネート
お客様の声
ヒンジによるカバー開閉構造の提案がよかった。打ち合わせ、メールでのやりとりにおいて明確にまとめてくれるので状況が把握しやすく、すぐに実行できた。 短納期に対応してもらえた。おかげでリリース予定に間に合った。