プロダクトデザイン事例

ダイヤモンド工具研削盤

PCD、CBN、超硬、セラミックの工具研削に最適なダイヤ砥石を採用した研削盤 です。

光機械製作所_ダイヤモンド工具研削盤
光機械製作所_ロゴ
株式会社 光機械製作所
株式会社光機械製作所は、三重県津市に本社を置く専用工作機械メーカーです。創業から70年以上に渡り研鑽された研削盤と切削工具は同社の主力製品となっています。また、同社は「工作機械の設計・製造」、加工が困難な特殊工具を含む「切削工具の製作」、既存設備の生産性を高める「工作機械のレトロフィット/オーバーホール」など、顧客個々に専用の加工仕様に合わせることを強みとし、ユーザーからの支持を得ています。
「超精密」がイメージできる
スタイリッシュな工作機械にしたい

機械カバーのプロダクトデザインへの要望

現行の機械は操作性が高く、ユーザーからは「使いやすい」と支持を受けている。高い操作性は維持したまま、デザイン性を高めたい。人に優しい和やかな雰囲気にしたい。工具の研削には切削液を使うので、加工室内は常に水浸しの状態にある。加工室扉を開けたときに水がしたたらないようにしたい。機械のメンテナンス性の良さは光機械のこだわりのひとつ。計器など確認の頻度の高い箇所はパネルを外しやすくする。また、安全のための電磁ロックをつける。

カバーデザインへの要望1
加工室の扉は水のしたたりを防ぎたい
メンテナンスの箇所はアクセスを容易に

高い操作性のままデザインを良くしたい

加工室の扉は水のしたたりを防ぎたい

メンテナンスの箇所はアクセスを容易に


工業デザイン、構造設計、製作までをアドライズが担当

工業デザイン

工業デザイン

構造設計

構造設計

カバーの製作

カバーの製作

工業デザイン

  • 加工室の回転式の窓付き扉が本プロダクトデザインのシンボルです。
  • 本機で作業される人はこの加工室の前に立ち、ワークと工具を自分の目と左側のモニターで確認し、右側の操作盤で操作をします。その場から動かずに操作できるよう、利便性を追求しました。
  • カラーリングは白をベースとし、ポイントで赤いロゴが入ります。
工業デザイン1
丸みのある造形と白色基調のプロダクトデザイン
工業デザイン2
回転式の窓付扉によって、加工室内部へアクセスしやすく
工業デザイン3
加工室側近に操作盤を配置し、操作性が向上

構造設計・板金設計

  • 本機の正面には水平方向に旋回して開閉する「回転式の窓付き扉」が配置されます。機械の作業位置の角部を丸めることで加工室内部のワークへのアクセスが近くなり、操作性が向上します。
  • 回転式の窓付き扉は、省スペースでいて開口面積が大きく、また加工室としての水密構造にも適しています。
  • 機械本体の鋳物フレームにアルミフレームを接続し、カバー用のフレームとしました。鋳物は精度が出ないので、組立時の調整機構を設計しています。
  • カバー同士を接続する方法(モノコック構造)でフレームは柱2 本と梁1 本と節約しています。
  • 操作盤、モニターがそれぞれに設置される構成。
構造設計・板金設計
 

カバーの製作と本体への据付

  • カバーは納品前に仮組立を行い、不具合があれば事前に対策します。
  • カバーは薄い板金製で折り返しやハット曲げの金具を適度に入れながら強度アップしています。
  • お客様の工場に出張し、機械本体へ製作したカバーを据え付けました。

カバーの製作と本体への据付

カバーの製作と本体への据付
 

納入品

3Dデータ
3Dデータ
図面
図面
カバー製作品
外装カバーの製作品

カバー仕様

サイズ: 1350x1900x1230
構 造: 一部アルミフレーム+板金カバー
材質+表面処理
フレーム: アルミフレーム(市販品)
カバー: SPCC+ メラミン焼付塗装
窓(回転式の窓付き扉) : ポリカーボネート

お客様の声

開発期間がタイトな日程にもかかわらず、気持ちよく対応してもらえた。板金の構造設計の専門性が頼りになった。特に鋳物フレームとカバーの接続のアイデアが 良かった。

メイキング

機械の仕様打ち合わせ

お客様は内部の機械を、私たちアドライズは外装のカバーとフレームをと、設計する対 象を分担し、プロダクトデザインと構造設計に取り組みます。私たちアドライズ が特に重要視しているのが、お客様との「機械の仕様の打ち合わせ」 です。機械のサイズ、機械本体とカバーの取り合い、扉の開口面積、メンテナンス扉の位置、防滴仕様などなど、事前にしっかり打ち合わせ、一発で良品 ができるように心がけています。

 

機械設備カバー

機械設備製品である ダイヤモンド工具研削盤 HPCD-150H。今回のプロダクトデザインの特徴は、カバーの角部の丸み(フィレット)です。デザイン性と精密板金の加工性(コスト)を両立させるための構造設計は、私たちASITAが得意とする技術です。スチール製の薄板は、そのままではペラペラなので、リブと補強により強度を増します。丸い取っ手部は板金と一体で製作することで見た目をスッキリさせています。カバー表面に溶接痕、傷、ムラはありません。設計と加工の技術で美しく仕上げます。

板金部品

 板金部品

板金部品

 板金部品

板金部品

 板金部品

操作盤

機械装置本体に合わせ、角部を丸めたデザインにまとめています。一般的に機械装置は小ロット生産であるため、市販の汎用品(モジュール)を使った方がコスト面で有利です。操作盤も 同様の考え方で、市販品のタッチパネルやスイッチ類を駆使して理想のデザインに近づけます。操作パネルは、機械装置のプロダクトデザインで重要な箇所です。タッチパネル、スイッチ類はきれいに配置します。
また、透明樹脂板の裏面より印刷する工法を採用し、スイッチの文字やロゴマークなど、黒色の背景とともに表現します。モニターアームは、デザインの良い市販品を組み合わせることによって、コストは安くとも、スタイリッシュに見せます。パッキンとヒンジ、パチン錠による防水構造の設計です。

 

板金部品

板金部品

 

板金部品

 

板金部品

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カバーの設計や製作について、ご相談は無料です。お気軽にお問合せください。

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