WORKS
産業機械カバーデザイン
シナノケンシ株式会社 様
機能性と美観を両立させることで、快適かつ効率的な作業空間を提供。
シナノケンシ株式会社様は、電気機器メーカー企業として多くの製品を開発されています。その中の1つの製品である製造現場向け自動搬送ロボット「AspinaAMR」のデザインのご依頼をいただきました。
現場に寄り添った親しみやすいイメージをコンセプトに角に丸みのあるフォルムを提案させていただきました。
AspinaAMRは製造現場向け自動搬送ロボットです。 作業者の方と同じ現場で一緒に働くため、作業者の方が親しみやすくかつ、ロボットの先進的なイ メージを感じられるデザインを目指したいと考えていました。
その中で、次のような点に悩まれていました。
製品コンセプトを体現するデザイン
動作状態の視認性と安全性の両立
このような課題を解決するために、製品コンセプトと機能性を両立させたデザイン提案を求められていました。
デザイン
ダイナミックで先進的なデザインで、且つセンサやカメラなどの機能を満たす造形にしました。4隅の角には面取りをして、さらにRを加える構成により、シャープ感がある中でも親しみやすくしました。
製作コスト削減
デザインに影響が出ない範囲で製作コストが上がらないように設計しました。具体的には、パーツ数の削減、共通化、及び複雑形状の廃止を行いました。
内部パーツとの取り合い
LiDARやカメラとの視野角に影響が無いように気を付けました。カバーとの物理的な距離が近いこともあり、難易度が高かったですが、結果的にAMRの動きに影響のないカバーに仕上げました。
製造現場で作業者の方と一緒に働く工場内搬送用の協働ロボット(AMR)です。スモールスタートに最適な導入のしやすさ、柔軟な拡張性を備え、自動で経路を探索して人や障害物を回避しながら走行します。本体幅60cmで小回りが利き、狭い通路も走行できるため現場のレイアウト変更は不要です。QRコードで行き先指示など運用もしやすく、部品のライン間搬送や完成品の搬送自動化など、人手不足が深刻な製造現場の課題解決に貢献します。
標準モデル:600x600x260㎜
リフトモデル:600x600x280mm
塗装色:白(N9.5)半艶サテン
屋内専用
今回、限られた時間の中での依頼にもかかわらず、弊社製品コンセプトを表現しつつ製品機能を阻害しない、完成度の高いデザインに仕上げていただきました。
弊社内では検討の限界にあった形状を、視覚的に魅力あるデザインへと変化させ、ライティング(LED 配置)も含めたトータルな提案で、視認性と印象が大きく向上しました。
デザイン性の高い形状をご提案いただいたのに金型は不使用、また、図面作成まで対応していただけた ことも非常に助かりました。
ASPINA(シナノケンシ)は、「世界中の人びとの希望と快適をカタチに」というミッションのもと、産業機器、医療、車載、宇宙、自動化などの分野で事業を展開する企業グループです。
近年は製造現場向け自動搬送ロボット『AspinaAMR』や『ASPINA薄型電動ホイール』をはじめとするロボティクス分野に注力し、製造現場の「自動化」および「省人化」の実現に貢献しています。ロボットとシステムを組み合わせ、お客様の現場や課題に寄り添ったご提案を行うことで、ソリューションパートナーとして高い評価をいただいています。
1918年の創立以来、ASPINAは研究開発から営業、製品設計、生産、製品やサービスの供給までグローバルなネットワークを構築し、世界各地のお客様のニーズに合わせた幅広いソリューションを提供してきました。これからもモノづくりを通してお客様に「希望」と「快適」をお届けしていきます。