WORKS
機械カバーのカスタム制作
東芝機械株式会社 様
次世代デバイスの生産を意識したデザインにより、近未来型高精度マシンが実現
東芝機械株式会社は、加工性能で定評があり、これまで1000台強の出荷実績のあるスライサーUSMシリーズをフルモデルチェンジし、2in.ブレード対応スピンドルを搭載した高精度ダイシングマシン兼用可能な高精度スライサーを開発しました。
シリーズ製品のフルモデルチェンジに伴い、外観を刷新したいとのご依頼でした。 今回の工作機械の開発で高い性能を実現していたので、外観からも「次世代」、「近未来」、 「高精度」を連想させるプロダクトデザインに仕上げたいとのご要望をいただきました。
工業デザイン(プロダクトデザイン) では、「最先端のナノテク」「高精度」といっ たキーワードをイメージできるよう、配色にはシルバーと濃いグレーを採用しました。 コーナーと窓をR形状にすることにより、現場ユーザーを配慮した柔らかさと近未来 的な印象を表現しています。さらに、LEDによるサイドラインを採り入れることにより、 「次世代マシン」であることを強調しました。
構造設計のプロセスでは、コストダウンを徹底的に目指しつつも、デザインを犠牲 にしない外装設計を心掛けました。現場においてのカバーパネルの組立て易さを考 え、パネル1枚当たりの重量を作業者が持ちやすいとされる10kg以内に設定し、 ボルトの数を圧倒的に減削できる構造を検討しました。
サイズ: 900x1602x1300
構 造: 機械本体への板金カバー取付
材質+表面処理
カバー: SPCC+ ウレタン塗装
扉(窓) : PVC (RoHS 対応)
今回、USMシリーズのフルモデルチェンジにあたり、次世代デバイスの生産を踏まえたコンセプトに値 する、洗練されたデザインを求めていた。アドライズ への依頼は初めてであり、コンタクトをとったところ、すぐに駆け付けてもらえ フットワークの良さを感じた。提案されたデザインの第一印象は今回のマシンのイメージに合致しており、すぐに採用を決定した。また、イメージに沿った設計のおかげで、組立やすさも考慮されていたので組立部門でも高評価であっ た。格好良いデザインに加え、構造についても短時間でしっかりと検討してくれたため、アドライズの仕事に 大変満足している。
東芝機械株式会社
ナノ加工システム事業部 精密機器技術部
精密機器設計担当
主幹 秋山貴信様 主任 芹沢幸夫様
東芝機械株式会社は、静岡県沼津市に本社を置く総合機械メーカーです。工作機械からスタートした技術を射出成形機、ダイカストマシン、押出成形機、印刷機械、精密加工機、微細転写装置、電子制御装置、ロボット、油圧機器、鋳物、半導体装置などの様々な事業に展開しています。ダイカストマシンのシェア世界首位。