今回は「内径が基準の箱を作るには?」をお届けします。
今私は本社へ新入社員を迎える準備もしています。
しかし、今のままのオフィスでは席が用意できないので、
レイアウト変更をSOLIDWORKSを使って計画しています。
以前も先輩が行っていたので
部品(机やキャビネットなどの家具)はあります。
あとは部屋のサイズを測って箱を用意し、
その中にアセンブリで家具を設置するだけ。
こう書いてしまうと、とっても簡単に聞こえます。
でも、やってみると家具が多いため手数が多く、
アセンブリに関してもかなりのトレーニングになっています。
モノが分かりやすいので練習にオススメですよ。
さて、そこから私のつまずきポイント(笑)
アセンブリの前に部屋を作る段階で止まりました。
作るにあたり、まず考えた方法は、
1:部屋の寸法を測る
2:そのサイズで矩形スケッチを描く
3:押し出しで立体化
4:シェルでくり抜く
でした。
このような部屋であったり、収納用の箱を設計する場合などは
内径が基準になるものがあります。
でもこの方法だと内側のサイズが
厚みの分だけ小さくなり寸法がおかしくなります。
ここで一つ、考えが浮かびます。
「手順2を”実寸+壁の厚み”で
スケッチを描いたらいいのではないか?」
確かにこれでも欲しい形は手に入りますよね。
でも、これでは図面通りではない上に、
設計変更が起きた場合なども対応できません。
ここでオススメなのがエンティティのオフセットです。
内径のスケッチを作図線で描き、
「エンティティのオフセット」で壁の厚み分の
オフセットの距離を指定してスケッチを描きます。
(手順3・4は同じ。
作図線にしないと押し出し時に底抜けの筒になります。)
この描き方をすることで内径(作図線の寸法)が
変わっても壁の厚みはそのまま追従します。
スケッチの寸法は、図面にする時にも
使われる寸法となりますので、
形が合っているだけでなく、
寸法の取り方にも気をつけて描いてください。
次回はアセンブリ時の”部品の回転”について
お伝えします!お楽しみに