『設計ばらし』って何ですか?

今日も諏訪圏工業メッセでお問合せを
貰った内容について回答します。

「『設計ばらし』って何ですか?」

弊社の行う業務内容を書いた中に
『設計ばらし』があり、
質問して頂きました。
(図面ばらし・バラシということもあります)

 

 

3D特有のもの、
というわけではありませんし、
どのような設計を行っても、
必ず『ばらし』の作業は発生します。

 

 

【ここで1つ補足】
設計にはボトムアップ設計と
トップダウン設計の2種類があります。

・ボトムアップ設計
部品ありきの組立設計。
あらかじめ個々の部品の詳細が決まっており、
部品から全体を組み立てていきます。

・トップダウン設計
全体像の構想から作り上げ、
細部の部品形状を作りこんでいきます。

 

 

例えばトップダウン設計では
全体像(レイアウト)が
先に作られているので形状は分かります。

しかし、そのままでは部品1つひとつの
正確な形がわからず、
製作することはできません。

だから、部品1つひとつに『ばらし』て、
機械加工等できるよう寸法公差、幾何公差、
表面粗さ、表面処理などの
作業指示まで加えた図面を描きます。

 

ボトムアップ設計の場合でも
組立設計後に部品1つひとつに『ばらし』ます。

 

 

これが、『設計ばらし』です。

 

 

 

余談ですが、この作業は設計者が
設計から『ばらし』までやることもあれば、
専任の「CADオペレーター」が行うことも
あります。
(求人などである「CADオペレーター」は
このような図面にするのがお仕事です)

 

 

そんな『設計ばらし』をして
部品図を作成したら、

どの部品をどこに使うのかがわかるようになっている
「組立図」も作成します。
(こちらも組図ということも)

如何でしたか?
設計といっても
様々な工程がありますよね。

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