私たちはこの夏、数人の大学生のインターンシップ生を迎えました。
実務を体験していただきましたが、
どの学生さんも学校などですでにSOLIDWORKSは
使えるようになっている優秀な方ばかり。
みなさんSOLIDWORKSを使用した経験があるとのことでしたので
最初に練習問題を出題いたしました。
そこで、学生さんたちにお話させていただいた内容が
好評でしたので、ここでもご紹介させていただきます。
かなり簡易な形にしていますが、皆さんだったらこの形、
どんなアプローチで作成しますか?
色々なやり方があると思います。
学生さんがやってた方法や弊社が推奨する方法を混ぜて、
まずは3択。あなたならどれで作りますか?
では、1つづつ見ていきましょう。
※その形が出来ていることには違いが無いので
どれも間違いではないことを先にお伝えさせてください。
ここでは、より効率的であったり、シンプルで分かりやすく、
設計変更がしやすいという、実務に向いた設計手法として
弊社の推奨するやり方をご案内させて頂いております。
円形の形状の場合の作成手順としては、
このやり方を取られる方も多いのではないかと思いますが、
これだと形状が複雑である場合に応用が利きにくいため、
今回のような単純形状以外には向いていないと考えられます。
設計変更が生じた場合、どこか1箇所でも寸法を
変えただけで他のところまで変えなくてはいけなくなる可能性があり、
制御が難しくなる方法といえるからです。
2つのフィーチャーがくっついている形状にも見えるので
このような作成を選ぶ場合もありますよね。
しかし、実際の加工を考えたらどうでしょうか。
2つの塊をくっつけて作るということはしません。
また、図面を見ても、頭の部分の寸法は
記載されていません。
簡単に推測できる部分ではありますが、
図面どおりに作ることを考えた場合、
こういった方法も現実的ではないと言えます。
アドライズがお勧めする手法が最後のコチラです。
最大の大きさのところで円筒形を作り、
そこからカット、カット、で形を作り上げていきます。
方法2でも少しふれましたが、実際の加工工程と
同じにしています。
完成した形だけを見ればどれも同じですが、
色々な作り方があります。
実際の現場では、設計変更や、複数人で作り上げるなど、
学生とは違う場面が多々あります。
誰が見ても分かりやすく、作りやすい形状であることも
大事な要素であると考えます。
ご参考になれば幸いです。