アセンブリドキュメントで部品をアセンブリする際に
部品同士に“拘束は付けたくない”
でも、“指定する位置に部品を配置したい”
そんな場合はありませんか。
今回は、
弊社書籍「3次元CAD SolidWorks練習帳」に掲載のモデル「水羽車」を例に、
有効なオプションをご紹介します。
合致コマンド「位置付けのみに使用」を使う
こちらの「水羽車」のアセンブリドキュメントを使って実際にやってみましょう。
水羽車を側面から見ると回転するブレード部分が傾いています。
このブレード部分を下図のように、
“垂直にした状態で維持したい!”けれど稼働する箇所なので“合致をつけて固定をしたくない!”
そんなときの合致の方法です。
まず、ブレードのパーツの平面とアセンブリの平面を一致させます。
( ※ わかりやすいよう平面を表示にしています。)
<アセンブリタブ> →「合致」を選択します。
アセンブリの平面とブレードの平面を選択し、「一致」の合致をつけます。
※ プレビューでブレード部が垂直になっていることが確認できます。
しかし、このまま「OK」を選択すると、合致の拘束がついてモデルが稼働しません。
※「一致」の合致拘束がついて可動部が動かないことがわかります。
そこで、オプションの「位置付けのみに使用」にチェックを入れます。
これで合致拘束をつけずに位置決めをすることができます。
「OK」を押して合致コマンドを終了します。
すると、見た目はブレードが垂直になって固定されているようですが・・・
ブレードパーツをドラッグすると
合致情報がついていないためブレードが回転します。
また、合致は FeatureManager デザインツリーに履歴として追加されません。
まとめ
合致コマンドで 「位置付けのみに使用」にチェックを入れると
構成部品は合致によって定義された位置に移動するが
履歴として残らない 仮の合致 をつけることができます。
アセンブリで部品を組み付けるときに、
部品の収まりや距離の確認を簡単に確認できるので便利です。
いろいろ試してみてくださいね。